たまには和歌の日を
こんばんは。
ゴルゴ103でございます。
今日は和歌の日です。
私、あまり近代の和歌は好きじゃなくて。
特に、明治以降のはあまり読まないんです。
とにかく好きなのは「万葉集」の時代。
素朴で素敵なんですよ。
それ以降、段々と技巧に走っていくのでね、和歌も。
それはそれで、素敵な歌も多いのですが。
パチンコパチスロのことばかり書いていますと。
「こいつ?ギャンブラー?ダメダメ人間なの?」とか、
「それしか考えてないの?」とか、
「つまらん人間?」とか、
思われてしまいそうで。(笑)
いや、それでいいんですけど。
本当につまらん人間ですから、私。
だって、最初に、「パチンコパチスロの過去話を挙げます」と、言ってますからね。(笑)
100回に向けて、回数稼ぎもありますが。(笑笑)
今日は8月の和歌をお送り致します。
書いてるのは7月25日ですけどね。
(笑)
ありとても
たのむべきかは
世の中を
しらする物は
朝がほの花
⚪︎作者
和泉式部(いずみしきぶ)
中古三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
今生きているといって、(これからもと)あてにできるでしょうか。
世の中(のこと)を知らせてくれるものは、朝顔の花です。
岩間もる
清水を宿に
せきとめて
ほかより夏を
過ぐしつるかな
⚪︎作者
俊恵(しゅんえ)
⚪︎現代語訳
岩の間から漏れる清水を、家にせき止めて、(世間とは)別の場所のように夏を過ごした。
おきて見むと
思ひしほどに
枯れにけり
露よりけなる
あさがほの花
⚪︎作者
曽禰好忠(そねのよしただ)
中古三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
起きて見ようと思ううちに枯れてしまった、露より儚い(はかない)朝顔の花が。
かれはつる
人の心に
比ぶれば
なほ夏の夜は
長くぞありける
⚪︎作者
源順(みなもとのしたごう)
三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
枯れ果ててしまった人の心にくらべれば、さらに夏の夜は長いものだ。
月かげに
涼みあかせる
夏の夜は
ただひとゝきの
秋ぞありける
⚪︎作者
藤原良経(ふじわらのよしつね)
⚪︎現代語訳
月の光のもとに涼んで明かす夏の夜は、まるで一時(ひととき)の秋のようだ。
夏の夜は
篠の小竹の
節近み
そよやほどなく
明くるなりけり
⚪︎作者
西行(さいぎょう)
⚪︎現代語訳
夏の夜は、篠の小竹の節の間が近いように、すぐに明けてしまうなあ。
夏の夜は
やがてかたぶく
三日月の
見る程もなく
明くる山の端
⚪︎作者
式子内親王(しょくしないしんのう)
⚪︎現代語訳
夏の夜は、すぐに傾く三日月を見る間もなく、明けてゆく山の端。
夏はつる
扇と秋の
白露と
いづれかまづは
置かむとすらむ
⚪︎作者
壬生忠岑(みぶのただみね)
三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
夏が終わったときの扇と、秋の白露とでは、どちらが先に置くことになるだろうか。
葉をしげみ
外山の影
やまがふらむ
明くるも知らぬ
ひぐらしの声
⚪︎作者
藤原実方(ふじわらのさねかた)
中古三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
葉が繁って外山の影を(夜だと)間違えているのだろうか、(夜が)明けたのも知らない蜩(ひぐらし)の声。
ひぐらしの
鳴きつるなへに
日は暮れぬと
思ふは山の
かげにぞありける
⚪︎作者
猿丸大夫(さるまるだゆう / さるまろのたいふ)
三十六歌仙の一人。
⚪︎現代語訳
蜩(ひぐらし)が鳴いたのと同時に日が暮れたと思ったのは、(私が)山の陰に入ったからだった。
朝顔の季節ですね。
まだお盆前で、ひぐらしには早いけど。
今日はこの辺りで。
ありがとうございました。
ではまた、次回。